カラダにピースは初恋の味
今では国民のほとんどが知っている「カルピス」の生みの親は、現在の大阪府箕面市にある教学寺の三島法城の長男として生まれた三島海雲。
西本願寺文学寮で学んだ後、英語の教師になった海雲は、仏教大学(現在の龍谷大学)に編入したが、入学後間もなく、大学から中国へ渡ることをすすめられ、1902年、当時日本の青少年の憧れの地であった中国大陸に無限の可能性と夢を求めて渡っていった。あるとき、仕事で北京から内モンゴルに入った海雲は、そこで「カルピス」の原点である酸乳と出会った。
当地の遊牧民たちが毎日のように飲んでいた酸っぱい乳をすすめられるまま口にしたところ、その美味しさと健康効果に驚きを受けた。長旅ですっかり弱っていた胃腸の調子が整い、体も頭もすっきりした。その酸っぱい乳が乳酸菌で発酵させた「酸乳」だった。
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