ゼロ・ウエイスト
深い森を抜けると突然現れる、四国の中で最も小さな町。徳島県の上勝町は2000人を切る人口の2割以上が80歳以上、60歳以上を総計すると全体の半分をも占めるという過疎高齢化地域。
しかし、「葉っぱの町」「ごみゼロの町」というフレーズに、「あ~!」「あの…」と思い当たる人もいるかも知れない。そう、上勝町は料亭などの料理に添えられる「つまもの」の販売を通して生き生きとと働くおばあちゃんたちの姿や、町ぐるみでの「ごみゼロ」の取り組みなどが度々テレビでも紹介されており、けっこう熱い視線を浴びている町なのである。
余談ながら、上勝町旭は、人口が300数十名の風光明媚な里山。この旭の中に田野々という集落がある。そのルーツは、1190年、源平屋島の合戦の際、平氏の教経公(のりつねこう)の配下に属した一武将が教経公の武具を預かり、源氏の追手を逃れ、田野々神明の地に土着し、農民になったと言い伝えられており、それが旧家の大内家の始祖である。
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