Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

国芳と国貞

「Touch the Heartstrings」では、度々「浮世絵」についての展覧会やイベントについてお届けしている。今更、「浮世絵」のことをあれこれ紹介するのも野暮だと思うが、「おさらい」感覚で読んでいただければ幸いだ。

「浮世絵」は江戸時代に成立した絵画のジャンルで、「錦絵」とも言う。演劇、古典文学、和歌、風俗、地域の伝説と奇談、肖像、静物、風景、文明開化、皇室、宗教など多彩な題材がある。「浮世」という言葉には「現代風」という意味もあり、つまり、当代の風俗を描く風俗画のことである。大和絵の流れを汲み、総合的絵画様式としての文化的背景を保つ一方で、人々の日常の生活や風物などを多く描いている。

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そして、「浮世絵」は幕末に至り、表現も多様化して様々な展開をみせた。絵師や版元は、消費者の飽くなき欲求に応じるべく、手を変え品を変え、その欲望に応えた。だからこそ「浮世絵」は、時を経てより創造性に満ちた表現を手にしたといえる。

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