シトロエン DS
「シトロエン・DS」は、シトロエンが1955年に発表した前輪駆動のアッパーミドルクラスの乗用車で。当時としては極めて先進的で前衛的な意匠に独自の油圧機構で統括制御する「ハイドロニューマチック・システム」を搭載したクルマとして話題になった。
美しい曲面で構成されたボンネットをはじめ、半分覆われた後輪、後方にいくにしたがってギュッとすぼまったアグレッシブな印象のスタイルは衝撃的であった。
シトロエンは1934年に開発された7CV「シトロエン・トラクシオン・アヴァン」で初めて前輪駆動方式を採用した。量産モデルへの前輪駆動導入は世界的にも早い時期の試みであったが、以後、乗用車はもとより商用車についても前輪駆動方式を積極的に導入、ロングセラーとなった。
そして、「トラクシオン・アヴァン」の後継車となるアッパーミドルクラスの乗用車開発を開始したシトロエンは、そのコードネームを「VGD(Vehicule de Grande Diffusion/大量普及自動車)」とした。
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