ジミー・チュウ
「はじめてのチュウ~♪」「ジミー・チュウ~」なんてジョークはさておき、1954年マレーシアに生まれたジミー・チュウは、今年で還暦。つまり私と同じ歳ってことになる。
客家(中国の南部に住む漢民族のエスニック集団で華僑に多い)の家系出身の彼は、父が靴職人だったことから、幼いころから父を手伝って靴作りを始めた。ロンドンに移住し、現在のロンドン芸術大学のファッション科に進学。進学資金に乏しく、掃除やレストランのバイトで生計をたてた。
イギリスでさらに靴作りの腕を磨き、その腕が「ヴォーグ」誌の編集者のタマラ・メロンの目に留まる。そして、ジミー・チュウとタマラ・メロンが共同でブランド「ジミー・チュウ/Jimmy Choo」を設立。
特徴はエレガントで歩きやすいといった機能面を重視したもので、奇跡のフィット感と絶賛された。「ピンヒールは痛い」という常識を打ち破ったのはブランドの歴史的な功績と言える。美しい見栄えと引き替えに、脚の痛みを我慢してきた多くの女性にとって、どんなハイヒールでも履き心地がよい「ジミー・チュウ」の登場は福音となった。ストラップや爪先に程よく視線を引き込むデザインも、履く人にプライドをもたらした。
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