昔のテニスネタ 2
私が初めて出場したトーナメントが何という名で、いつだったかというような事は、残念ながらさっぱり覚えていない。ただ、しっかり覚えているのは「惨敗」の事実だけ。どのような負け方をしたかも記憶にないほど、舞い上がっていたことは確かである。
いつも一緒にテニスを楽しんでいた仲間たちも全滅だった事はいうまでもない。試合に勝つことをあまりにも甘く考えていたようだ。その後もトーナメントに出場し、1勝することがどんなに難しいことであるかを嫌というほど思い知らされた。
言い訳がましいが、少し上手くなっても初心者が試合には勝てないような仕組みがあるのだ。ご存知の方も多いと思うが、どんなトーナメントでもシード選手枠というのがあり、出場選手の中から強豪順に第1シード、第2シードというようにドロー表の中で振り分けられる。これは緒戦で強豪同士の対戦を避けるための措置である。
残酷なようだが、シード選手と対戦するのはトーナメントに始めて参加するような初心者クラスのプレーヤーという事になる。ただ、トーナメントに初参加であっても、実力や実績のある選手の情報はちゃんと大会運営本部に届いているので、楽な対戦相手になるケースが多い。小さな都市であれば、テニスプレーヤーの誰が強くて、誰が弱いという情報などは関係者にはすぐに伝わるものである。
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