Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

アムステルダム国立美術館

10年にわたる改修工事を終えて、昨年オランダのアムステルダム国立美術館がリニューアルオープンした。レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など傑作を擁する美術館の人気は高く、再オープンからわずか4ヶ月半で来館者は100万人を超えた。

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アムステルダム国立美術館は、1800年にオランダ総督ルブランがハーグで開いた展覧会が基礎となっており、当時は「ナショナル・アート・ギャラリー」と呼ばれていたが、1808年にナポレオン1世の命によりアムステルダムに移転、そして、1885年に現在のミュージアム広場に移動。オランダを代表する建築家ピエール・カイパースによって、当時まだ草地だったミュージアム広場にネオルネッサンス様式の美術館が設計された。美しいレンガ造りの建物は、同時期に近接して建てられたアムステルダム市立美術館やコンセルトヘボウと共に近代都市アムステルダムの象徴となった。

開館から約一世紀を経た2004年、建物の老朽化とこれまでの増改築による館内の迷路化に伴う改修工事が2008年夏の公開に向けて始まった。工事の主眼はカイパース建築の復元と建物構造の現代化。工事にかけられた費用は3億7500万ユーロ(約500億円)と世紀の大規模改修となった。しかし、工事計画が地元の反対などで二転三転し、中断することになる。本館が10年にも亘って閉鎖されているという事態が続いていたが、2013年4月にベアトリクス女王により開館された。

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