爆音上映
漫画家、映画監督である大友克洋は、幼少の頃より手塚治虫の「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」を見て育った。中学時代に漫画家を志すが、高校時代は映画漬けの日々を送り一時漫画から離れる。
当時は映画を作りたいと思っていたが、一人立ちを考えて漫画を描き始め、1971年末に処女作「マッチ売りの少女」を執筆。手塚治虫の雑誌「COM」や「りぼん」に数度投稿を行い、1973年にプロスペル・メリメ「マテオ・ファルコーネ」を原作とする「銃声」で「漫画アクション」でデビュー。以後、「漫画アクション」を中心に短編作品を発表していく。
1979年に初の単行本となる自選作品集「ショートピース」を刊行。この頃より「マンガ奇想天外」「コミックアゲイン」などのSF雑誌・マイナー雑誌に寄稿し、ニューウェーブの作家と目されるようになる。1980年には「アクションデラックス」に「童夢」、「漫画アクション」に矢作俊彦原作の「気分はもう戦争』を連載。1982年、「週刊ヤングマガジン」にて「AKIRA」の連載を開始し、この作品で一気にメジャー作家となる。
1983年に石ノ森章太郎の漫画作品を原作とするアニメ映画「幻魔大戦」にキャラクターデザインとして参加、それ以降はアニメーション映画にも携わるようになる。1984年にはキヤノンのカメラのCMアニメでキャラクターデザインのほか、絵コンテと原画を手掛けた。
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