Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ポンピドゥー・センター

「ポンピドゥー・センター」は、フランス・パリ4区にある総合文化施設。様々な形態の同時代の芸術「現代美術」「現代音楽」「ダンス」「映画」などのための拠点をパリ中心部に設けようとの意図から計画されたものである。名前はフランス第五共和政の第2代大統領で、現代芸術の擁護者でもありこの施設を発案したジョルジュ・ポンピドゥーにちなんだものだ。

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この計画は、アンドレ・マルローが文化大臣の時に提唱した「空想の美術館」などに起源を持つ。1960年代前半、ル・コルビュジエの設計による20世紀美術のための美術館をパリ都心に建設するという計画があったが、この計画はコルビュジエの死によって流れてしまった。しかし、「パレ・ド・トーキョー」にあった当時の「パリ近代美術館」は年間の集客が20万人に届かないなど多くの問題を抱えており、1960年代後半に再び近現代美術館計画が浮上することになる。これと同時に、フランス国立図書館の機能を緩和するための新しい公共図書館をパリ都心に造るという計画もあり、「ポンピドゥー・センター」は、美術館計画と図書館計画の2つが合体したものである。

シャルル・ド・ゴール政権で首相を務めたポンピドゥーはこれらの計画にかかわったが、1969年の大統領就任後、パリ都心に大型建築を建てる適地がボブール地区の旧市場、第一次世界大戦の後に空き地となっていた大きな屋外駐車場にしかないことから、1970年に同地区に1つの大きな建物を建て、その中に近代美術館と公共図書館を同居させる事を決定した。

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