カール・ラガーフェルド
「CHANEL(シャネル)」ブティック1号店開業から100周年を記念して公開される「ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~」は、ファッション業界のトップに君臨し、世界のファッションを牽引してきたカリスマデザイナーカール・ラガーフェルドの仕事とプライベートに密着したドキュメンタリー映画である。監督・脚本は「これが私の肉体」などを手掛けたロドルフ・マルコーニ。
カール自身も企画に関わり、撮影が行われた期間2年間で300時間以上カメラを回し、ニコール・キッドマンを始めとするセレブたちとの写真撮影、緊迫のファッションショーの裏側、ドレスをデザインする様子など、完璧主義者の情熱に溢れた貴重な仕事風景が収録されている。第57回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも正式出品され、本国フランスでは2007年に公開された話題の作品。11月16日より「シネマート新宿」「ヒューマントラストシネマ有楽町」ほかにて全国で順次公開される。
1933年にドイツのハンブルクで生まれたカール。彼は父親オットーについて「ウラジオストク出身」や「スウェーデン出身」と発言したことがあるが、実際は練乳会社で働いていたドイツ人。ちなみに、母はベルリン出身で下着のセールスをしていた女性。
幼い頃からファッションデザイナーを目指していたカールは1952年、19歳の時にパリに移住。イヴ・サンローランや文化服装学院学院長を務めた小池千枝が在学していたオートクチュール組合が運営する「エコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌ(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)」で服作りを学んだ。21歳の時に「IWS(国際羊毛事務局、現ザ・ウールマーク・カンパニー)」のコンクールのコート部門で優勝。その後、「ピエール・バルマン」「ジャン・パトゥ」等のオートクチュールメゾンで仕事をする。1962年に独立し、プレタポルテに進出。
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