Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ドンペリのかき氷

世界の富豪や芸術家たちが愛した伝説のレストラン、パリ「マキシム(Maxim's)」。その「マキシム」のすべてを再現して、1966年、東京・銀座に日本発のグランメゾン「マキシム・ド・パリ(Maxim's de Paris)」が開店した。今でこそ有名なレストランが増えたが、当時の「マキシム」の芸術的な料理やアールヌーヴォーの豪華絢爛たる室内装飾は大きな話題となり、伝統と格式は今もなお、多くの人々を魅了し続けている。

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フランス政府から「歴史的記念建造物」に指定され、修復が許されるのはルーヴル美術館の修復士だけという本店のダイニングをそのまま再現したダイニングルーム。天井から柔らかい光で包まれるステンドグラスの照明、クラシカルな鏡、真紅とゴールドが醸しだす優雅で幽玄な世界。まさに美術館のような贅沢な空間は、「マキシム」を表現する言葉である「エレガント」そのものと言える。

ちなみに、ロートレックの絵と鏡で彩られた格調高いラウンジの壁面を飾るロートレックの画は、実は今井俊満画伯が描いたもの。1966年当時は、今ほど写真の技術が発達していなかったため、「パリをそのまま東京に」というコンセプトの、特に画に関しては難題であった。そこで、フランスに滞在していた今井画伯が模写し、それを日本に送り、ラウンジにパリを蘇らせた。アールヌーヴォーの芸術に彩られたラウンジの空間で過ごすとき、時間は19世紀のパリに舞い戻る…。

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