ランス美術館展とフランス王妃
フランス北東部のシャンパーニュ地方に位置し、歴代のフランス国王が戴冠式を行った大聖堂を擁する歴史ある古都ランス市の中心街に1913年に開館した「ランス美術館」。
シャンパン・メーカーである「ポメリー」社の経営者であったアンリ・ヴァニエは、美術収集家として絵画や彫刻、ガラス器、家具などを所有していたが、彼の死後に600点を数えるそのコレクションがランス市に遺贈され、それが現在の「ランス美術館」の中心となっており、1913年に開館した。
「ランス美術館」のコレクションは、ロマン主義、バルビゾン派、写実主義、印象派、象徴主義、自然主義、アール・ヌーヴォーなど、19世紀のフランス美術を網羅している。その中にはコロー、クロード・モネ、カミーユ・ピサロ、ピエール=オーギュスト・ルノワールなど26点の印象派の作品やオーギュスト・ロダンやカミーユ・クローデルの彫刻、エミール・ガレの工芸品等が含まれている。
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