アップグレードされたSL
ブロンディの「コール・ミー」の心浮き立つメロディが流れ、眩い陽光煌めくサンタモニカの海岸線を疾走する黒塗りのオープンカーを運転するリチャード・ギア。そう、1980年公開の「アメリカン・ジゴロ」のオープニングシーンである。
リチャード・ギアが颯爽と運転するのがメルセデス・ベンツ450SLである。
このベンツ450SLのルーツは、1954年のニューヨークオートショーで発表されたメルセデス・ベンツ300SL。ガルウィングドアが特徴の2シーター・スポーツクーペで、世界初のガソリン直噴エンジン搭載車であった。ちなみに、「SL」は「Sport Leicht(シュポルト・ライヒト/英語で言うところのライト・スポーツ)」の略で軽量スポーツカーを意味している。
※続きはこちら