Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

黄金のアデーレ

帝政オーストリアの画家グスタフ・クリムトは、前世紀末のウィーンで新しい芸術の波を先導し、多くの非難や中傷を受けながらも、自らの表現を追求し続けた。時代の反感をかいながらも、徐々に彼の作品は見るものを虜にし、現在に至っては最も人気のある画家の1人となっている。

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クリムトは、黄金色を多用した豪華で装飾的な画面構成と明確な輪郭線を用いた対象描写、平面的な空間表現などと、人物の顔や身体での写実的描写を混合させた独自の絵画表現で、19世紀末の美術界を席巻し一世を風靡した。

ビザンティン様式や画家が高く評価をしていた尾形光琳を始めとする日本の琳派、エジプト美術などに着想を得ながら、クリムトが形成した独自の装飾的美術様式は、若きエゴン・シーレやココシュカなど後世の画家に多大な影響を与えた。

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