Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

アカデミー作品賞

今年の「第87回アカデミー賞」では9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4部門を受賞した「バードマン」。ヒーロー映画で一世を風靡した俳優が再起をかけ、ブロードウェイの舞台に挑む姿を、「バットマン」のマイケル・キートン主演で描かれた作品で、今日が公開初日。

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アカデミーの作品賞には珍しく、アカデミー好みの社会派映画や偉人の伝記ものではなく、いわばダーク・ファンタジー系の作品で、ショービジネス界の舞台裏が描かれているが、物語のベースにあるのは家族との絆を取り戻し、もう一度愛されたいという普遍的な人間の姿である。

今では落ち目の初老の俳優リーガンは、レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台に挑戦しようとするが、これが一筋縄ではいかない状況に陥る。きわどいジョークや皮肉を渋い声で囁きながら人間の本質を鋭く突くのは、主人公の分身ともいえるである心の中のバードマン。

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