Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

これから公開の話題作

パヴェウ・パヴリコフスキ監督の映画「イーダ」が、8月2日の渋谷シアター・イメージフォーラムを皮切りに、全国公開される。

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この作品は、ニューヨークタイムズ紙が「近年公開されたヨーロッパ映画の中で最も優れた作品」と評し、欧米では85万人以上を動員するほどの高い支持を集めている。ヨーロッパ各国で映画を撮り続けてきたパベウ・パブリコフスキだが、今回は初めて母国ポーランドで撮影を行った。

舞台に選ばれたのは、60年代初頭のポーランド。孤児として修道院で育てられた少女が、自身の出生の秘密を知るため旅にでるストーリーを軸に、ナチス・ドイツによるユダヤ人などの大量虐殺であるホロコースと共産主義の大きな波に見舞われた戦後ポーランドの光と影が描き出される。モノクロ&スタンダードの叙情的な映像は詩的リアリズムに満ち、独特の空気感を醸し出す。

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