クロマチックハーモニカ奏者

心に染み入るような音色と言うのはやはりあるものだ。昨日、JR大阪駅の「時空の広場」では何やらミニコンサートの最中だった。ステージではステキな女性がハーモニカ演奏をしており、ちょうど聞こえてきたのは昔から大好きな映画音楽の「ひまわり」のメロディ。

思わず聞き惚れるというのはまさにこのことだ。この奏者は誰なんだろうと、近くにいた係員に尋ねると、1枚のリーフレットを手渡してくれた。それには「クロマチックハーモニカ奏者　南里沙」のプロフィールが書かれていた。3歳でピアノ、12歳でオーボエを始め、神戸女学院大学音楽科オーボエ専攻卒業の彼女は、大学在学中にクロマチックハーモニカに出会ったという。

クロマチックハーモニカの音色に魅せられて研鑽を積み、2009年にF.I.H.ドイツ世界大会オープンカテゴリー準優勝。2010年には第30回F.I.H.日本ハーモニカコンクール３部門にて優勝。また、同大会にて全部門総合グランプリを受賞した。

その後も数々のコンクールで優勝を重ね、2013年クロマチックハーモニカコンチェルト「Labyrinth of Fantasy」全4楽章をブルガリア国立ソフィアフィルをバックに世界初演し大喝采を浴びた。クロマチックハーモニカの美しい音色と、テクニックの高さ、音楽のジャンルを超越した活動で、現在、国内外から注目を集めている女性アーチストである。

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