江之浦コンプレックス

芸術家の杉本博司氏が設立した「小田原文化財団」が、演劇や芸術などを擁する芸術文化施設「江之浦コンプレックス」の建設に着工することになった。2016年に完成が予定されており、能舞台やギャラリー、茶室など、「杉本芸術」を一堂に堪能する場ができることになる。

杉本博司氏に関しては、昨年の5月、近松門左衛門の代表作「曾根崎心中付り観音廻り」に独自の解釈を加え、構成・演出･美術・映像を手掛けた「人形浄瑠璃」公演についてお届けした際に詳しく紹介したので、興味のある方は5月19日掲載の「曾根崎心中付り観音廻り」をご覧いただければ幸いだ。

なお、「小田原文化財団」は、古代演劇、古典芸能、前衛舞台芸術の企画・制作・公演活動を通した普及振興活動を行い、寄贈を受けた「杉本コレクション」を中心とした美術品等を公開展示すること及び旧石器時代から現代、美術品から空間美術に至る、時代・ジャンルを越えた美術についての調査・研究を行うことを活動の中心としており、古美術から現代美術に至る美術品などを保存・公開、そして、世界に発信しようと2009年に設立された。

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