Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

スター・トレック イントゥ・ダークネス

確立された世界観、キャラ立ちがしっかりした登場人物、魅力的なプロット、スピード感と迫力ある映像、これだけ揃えば面白い作品になることは当然と言える。

1966年にアメリカのTVドラマシリーズとして始まった人気スペースオペラ「スター・トレック」。その後、1979年に映画化され、今作品まで12本が製作された。2009年から始まったJ.J.エイブラムスによってリブートされた新シリーズは、1作目の前日譚に当たり、マンネリ化されたシリーズにリアリティと娯楽性を強めた作品となって大好評を得た。そして、世界的大ヒットを記録した前作から4年、待望の新作「スター・トレック イントゥ・ダークネス」が公開された。

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従来のシリーズを知らなくても、あるいは前作を観ていなくても、今回の作品の面白さは少しも損なわれない出来栄えだ。ある意味「映画の未来」と言えるような映画史に残る名作である。

前作に引き続きJ・J・エイブラムスが監督し、ジェームズ・T・カークやスポックらお馴染みの登場人物が今回も大暴れ。そして、物語をドラマチックにし、エンタテインメント性をレベルアップするためには、魅力的な悪役の存在が必要。今回登場するジョン・ハリソンという男。彼から漂うクールな狂気と秘めた哀しさが秀逸で、ミステリアスで異質な設定がストーリーに厚みを増す。英国人俳優ベネディクト・カンバーバッチが演じるジョン・ハリソンの素性をバラしてしまうと、映画の興味が半減されてしまうので遠慮しておくが、昔からの「スター・トレック」ファンからすれば、「ほ~そうきたか」という感じである。

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