Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

秋の森美術館

森美術館では9月21日から、「アウト・オブ・ダウト展―来たるべき風景のために( 六本木クロッシング2013)」が開催される。「六本木クロッシング」は、森美術館が3年に1度、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年から開催してきたシリーズ展。

「アウト・オブ・ダウト展」とは、東日本大震災以降、社会的な自覚や意識が明確に高まっている現在の日本において、これまでのあらゆる社会通念や既存の制度に向けられた「疑念(ダウト)」から、どのような生産的な議論を生み出せるかという問題を提起。サブタイトルの「来たるべき風景のために」は、中平卓馬の写真集「来たるべき言葉のために」に由来している。

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参加アーティストは約30組で、1970~80年代生まれが中心。ただ、日本を歴史的に再検証する意味で、1950年代のルポルタージュ絵画運動に参加していた1932年生まれの中村宏と1972年生まれの風間サチコの作品の併置など、戦後の前衛的な日本美術を牽引してきたアーティストたちとの世代を超えた対話も試みる。

また、オーストラリア在住の高坂正人、流井幸治、アキラ・アキラ、ニューヨーク在住の田島美加、笹本晃、荒川医など、そして、海外在住あるいは日系アーティストも紹介され、日本の文化の拡がりについても考察。そのほか、絵画、彫刻など「モノ」として完結した作品から、パフォーマティブな実践、制作プロセスの優位性、オブジェクトを越えた表現などにも注目が集まる中、海外在住アーティストの実践を中心に、これらの相関関係を探っていく。

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