Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

和菓子

デパートのスイーツ売り場を探索するのがけっこう好きだ。カラフルなスイーツを眺めていると何となくファンタジーを感じてしまうオヤジである。

華やかな洋菓子も魅力的だが、和菓子の上品で奥ゆかしい佇まいにも心惹かれるものがある。和菓子は明治時代以降にヨーロッパなどから新しく日本に入ってきた洋菓子に対して使われ始めた言葉で、和菓子と言う言葉が定着したのは第二次世界大戦の後であり、その後、国語辞典などにも登場し始めた。

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茶道における薄茶(うすちゃ)や濃茶(こいちゃ)とともに食べることもあり、味覚はもとより美的鑑賞にも堪えることを期待されて発達した食品である。通常、薄茶席では干菓子を、濃茶席では生菓子が供される。

日本茶や抹茶のお茶請けになることが多いため、甘いものが多く、油はほとんど使用されていない。砂糖、水飴、米、小麦、小豆など、比較的少ない種類の主原料より、多くの種類の和菓子が生み出される。また、洋菓子のように生のフルーツが素材として使われることは少ないが、煮たり、干したりしたものは使用される場合がある。ま、最近では苺大福のように生のまま使用される場合も増えてきた。

原料に砂糖を用いるようになったのは近世以降であり、特に和三盆は、容易には白砂糖が手に入らない江戸時代、その独特の風味と程よい甘さによって、和菓子の発展に貢献したとされている。砂糖を用いるようになる以前における、もっとも甘い嗜好品は柿であったことから、和菓子が持つ味覚の繊細さを窺い知ることができる。

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