Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ジェレミー・スコット

マドンナやパリス・ヒルトンキャメロン・ディアスクリスティーナ・アギレラ、また、カイリー・ミノーグビョークカニエ・ウェストなど、世界のセレブに人気があるジェレミー・スコットが作り出すひじょうに刺激的なファッションは常に刺激的。

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1974年にミズーリカンザスシティーに生まれた彼は、幼い頃からファッションに興味を持ち、ヴォーグのような雑誌を常に読んでいたという。そして、ニューヨーク・ブルックリンにあるプラット・インスティテュートにてファッションを学び、インターンとしてジャンポール・ゴルチエのもとで経験を積んだ。

卒業後はパリに渡り、1997年にオリジナルブランドをパリで立ち上げ、パリコレクションで発表。その時のテーマは「リッチ・ホワイト・ウーマン」。マルチファンクショナルなTシャツなどを披露してジェレミー・スコットはパリのファッション界で瞬く間に人気になった。

彼のエキセントリックな作品は、ヴォーグなどのメディアから高く評価され、パリでのコレクションによってその地位を確立した。独創的でコミカルなデザインは、多くのセレブリティを魅了。しかし、その一方でジェレミー・スコットのファッションは常に論争が付きまとい、そのエキセントリックなファッションに困惑するものも多い。常に前衛的なシルエットとデザイン、色彩感覚溢れるグラフィック柄や奇抜なモチーフが特徴で、デビュー以来、常に革新的なコレクションを披露し、ファッション界に刺激を与え続けている。

これまでに、シューズブランド「Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」や、バッグブランド「LONGCHAMP(ロンシャン)」など様々なコラボレートも行ってきた彼は、現在では、スポーツメーカー「adidas(アディダス)」と定期的なコラボレーションを展開している。

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2013年春夏も「adidas」からジェレミー・スコットのコレクションが登場。このコラボレーションライン「アディダス オリジナルス バイ ジェレミー・スコット」は、2003年からスタートした。今季はネイティブアメリカンを連想させるイーグルなど、アメリカンポップなモチーフを取り入れ、ジェレミーワールド全開のラインナップ。

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先月発売されたピンクのプードルのスニーカーや、過去のコレクションに登場したパンダやベアーをミックスした総柄グラフィックのスニーカーなど、エキセントリックで遊び心にあふれたウェアやシューズだ。コラボコレクションでお馴染みのシュータンに動物をあしらったハイカットシューズに、今回はピンクのプードルを採用。70'sテイストのホワイトサングラスでオシャレにキメたプードルがキュートでかなり強烈なインパクト。

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そして、3月17日に開幕した「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2013-14A/W(メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京 2013-14A/W)」で、ジェレミー・スコットがメルセデス・ベンツとコラボした2人乗り電気自動車「smart for jeremy」が展示されている。電気だけで走るマイクロコンパクトカー「smart for two electric drive(スマート フォーツー エレクトリックドライブ)」をベースに彼がデザインした特別限定車は、ファッションウィークが終了する23日までメイン会場の1つである渋谷ヒカリエ9階の展示会場で披露されている。

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ホワイトカラーの車体後部から伸びる翼のデザインが特徴。翼はジェレミーのコレクションでもこれまでよく採り入れられたもので、「アディダス オリジナルス」とのコラボで人気となったスニーカーも記憶に新しい。

この翼に関しては、もともと宇宙船のようなイメージで、後ろのパーツのテールライトの部分がロケットシップのライトが点滅するようなイメージでデザインし、その後、自分のパーソナリティを表現した結果が「翼」のようなシェイプが生まれたという。また、未来的な要素はテールライトの部分に限らず、ステアリングやエアコンのパーツ、シートベルトにもデザインがされている。

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その他、通常より幅の広いリアタイヤを採用し、リアホイールアーチの幅を広げることで、ダイナミックで自信に溢れるような外観が強調され、飛行機のプロペラのような形がユニーク。室内のデザインも白で統一され、ナッパレザーとクロームメッキによってエレガントさを演出されている。

翼は自由や無重力の感覚を意味し、有害なガスを輩出しない電気自動車の新しい軽さを象徴するためにこのようなデザインに仕上げたと、ジェレミー・スコットはコメントする。ちなみに、今回のコラボカーは、特別限定仕様車として2013年に発売予定となっている。

こんなクルマが公道を走っていたら、誰もがビックリすること間違いない。目立つことが大好きな人にはピッタリのクルマと言える。