2017年開催のミュシャ展
アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の1人であるアルフォンス・ミュシャは、オーストリア領モラヴィア(現チェコ)に生まれ、ウィーンやミュンヘンを経て、27歳でパリに渡り絵を学んだ。
なかなか才能を発揮する機会に恵まれなかったミュシャは、34歳の時に、女優サラ・ベルナール主演の舞台「ジスモンダ」のポスターを手掛けることになり、一夜にして成功をおさめた。以降、優美で装飾的な作風は多くの人を魅了し、時代の寵児として活躍した。
美しい女性像や流麗な植物文様など、華やかで洗練されたポスターや装飾パネルを手掛ける一方で、シェイクスピア劇などのための舞台衣裳や装置、アクセサリー、キャンディーボックスなどのデザイナーとしての顔、そして、作品の数は限られているが彫刻家としての顔、挿絵画家としての顔、あるいは写真家としての顔など、マルチタレント的な顔を持っていた。
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