Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

生誕170周年 エミール・ガレ展

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ都市部を中心に沸き起こった「アール・ヌーヴォー」。絵画や彫刻、建築に限らず、生活の隅々にまで良質な芸術性を求めたこの様式は、幅広いジャンルの美術工芸品を発展させ、人々の暮らしを豊かに彩った。

こうしたなか、フランス東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、ガラス、陶器、家具において、独自の表現世界を展開したのがエミール・ガレ

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詩的で、幻想的、そして、象徴的なガレの作品は、器であり、テーブルであり、形こそ用途を保ちながら、それに留まらない強いメッセージを放っている。見る者の内部に深く染みわたり、心震わす彼の芸術性は、愛国心や異国への憧憬、また、幼い頃から親しんだ植物学や生物学、文学などへの深い造詣に裏付けられている。

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