Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

難波田史男の世界

12月6日より世田谷美術館では、わずか32歳でこの世を去った画家・難波田史男の展覧会「難波田史男の世界 イメージの冒険」開催されている。

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波田史男は、現代日本美術展や日本国際美術展などでも活躍した抽象画家の難波田龍起の二男として生まれ、1957年に早稲田大学高等学院に入学。この頃は美術や学業よりも読書に熱中していたが、大学進学よりも絵画の道を志し、1960年に文化学院美術科に入学するが、1962年には難波田史男の美術的方向性を生かすため、父の知人の勧めで文化学院を退学。

その後、早稲田大学第一文学部(美術専攻)に入学。教授の青柳正広や大沢武雄に師事し、本格的に画家としての活動を開始した。多数のペンによる素描・色彩画を制作。また、父の知人で画商からイラストレーターとしての道を進められたが、イラストの道には入り込めなかった。

大学在学中も絵画制作活動をしていたが、大学紛争に衝撃を受け、1970年以降は美術活動の傍ら、旅行及び放浪することが多かった。ちなみに、高校時代から放浪癖はあり、北海道の知人が営む牧場で晴耕雨読の生活を試みたが、挫折している。

多くの若者たちが新しい思想や感性を主張した1960年代に青春期を迎えた難波田は、水彩とインクを用いて、2000点を超える作品を描き残した。今回の展覧会では、葛藤を重ねた約15年間の活動期を2部に分け、厳選された300点が紹介される。

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