Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

愛と狂気のヴァイオリニスト

いつの時代にも、どこの世界にも、スーパースター、つまり、素晴らしい才能で人々を魅了し、崇拝の対象となる人物が存在する。

1800年代のヨーロッパでは、クラシック音楽界に前代未聞のスーパースターがいた。その人物はイタリアのバイオリニスト、ニコロ・パガニーニ。人間離れした超絶技巧から、いまも「天才異端児」との異名を取り、「悪魔に魂を売り渡した男」として語り継がれ、類い稀なる才能を讃えられている人物。

また、その美貌から女性たちと多くの浮名を流し、ギャンブルに溺れ…と、尽きることのない逸話を持つ音楽史上最もスキャンダラスな伝説に彩られたヴァイオリニストでもある。

そんなパガニーニの伝説の陰には、彼の人生を変えたという世間にはあまり知られざる2人の人物がいた。それは、パガニーニをスターへと押し上げた敏腕マネージャーと、生涯ただ一度の「純愛」の相手となる女性の存在である。

類いまれなる才能に恵まれながらも、破滅型の放蕩児だったパガニーニは、やがてヨーロッパ随一のアーティストへと上りつめていく。そして、不道徳の限りを尽くしていた男が追い求めた純粋すぎる愛の行方とは…、天才異端児ニコロ・パガニーニの生涯に秘められた真実を描き出した「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」は現在公開中の作品である。

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