Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

岡本太郎の目玉

芸術は爆発だ」のフレーズで知られる芸術家の岡本太郎。1970年に大阪で万国博覧会が開催されることが決まり、主催者は紆余曲折の末にシンボル・タワーの制作を岡本太郎に依頼した。彼は承諾すると、「とにかくべらぼうなものを作ってやる」とひたすら構想を練り、そうして出来上がったのが巨大なシンボル・タワー「太陽の塔」。

これは、当時の知識人たちから「牛乳瓶のお化け」「日本の恥辱」などと痛烈な批判を浴びた。しかし、岡本は、「文明の進歩に反比例して、人の心がどんどん貧しくなっていく現代に対するアンチテーゼとしてこの塔を作ったのだ」と反論。「国の金を使って好き勝手なものを造った」という批判に対しては、「個性的なものの方がむしろ普遍性がある」と反論した。

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芸術一家に生まれ、一般的な躾を全く受けずに育った岡本太郎は、少年期より既存概念にとらわれる事がなく、人間としての自由や権利を阻害する者、権威を振りかざす者、かさにかかって押さえつけようとする者には、徹底的に反抗した。この反逆児ぶりは生涯貫いており、また、それが彼の創作への情熱にもなった。

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