ゴー・ビトゥイーンズ展

六本木の森美術館では5月31日から8月31日までの期間、「ゴー・ビトゥイーンズ展：こどもを通して見る世界」を開催している。

「ゴー・ビトゥイーンズ（媒介者 ）」とは、英語が不自由な両親の橋渡しとして様々な用務をこなす移民の子供達のことを指し、これが本展のキーワードとなっている。異なる文化の間、理想と現実の間、大人と子供の狭間など、様々な境界を行き来する子供を媒介者として捉え、作品に表れる子供のイメージを通して子どもを取り巻く環境や対峙する問題に目を向ける。また、常識や伝統の枠組みに捉われない子供の創造性と多様な感覚にも着目している。

場内は5つのセクションで構成され、世界各国のアーティスト26組の作品110点が展示される。「セクション1」では、多文化の中で生きる子供達にスポットを当て、ジェイコブ・A・リース、宮武東洋らの19世紀末から20世紀初頭に撮影された貧困の子供達の写真や収容所の写真などが並ぶ。金仁淑は在日コリアンの家族写真や朝鮮学校の子供達の写真を、ジャン・オーは米中間で養子縁組された親子の写真を展示。

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