Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

映画をめぐる美術

現在、東京国立近代美術館で「映画をめぐる美術 - マルセル・ブロータースから始める」展が6月1日まで開催されている。「映画」そのものではなく、映画をめぐる「美術」。

このタイトルが指し示す展覧会とは、いったいどんなものか。まずは英語のタイトル「Reading Cinema, Finding Words (映画を読む、言葉を探す)」が、1つのヒント。映画とは観る(そして、聴く) ものだ、というのが普通だとして、この展覧会では、映画を「読む」ことが問題となる。

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では、「映画を読む」とはどのような行為か。次にヒントになるのが、サブタイトルの「マルセル・ブロータースから始める」。サブタイトルにあるマルセル・ブロータースとは、ベルギー出身の詩人、映像作家、美術家で、高い文才を持ち、しばしば機知に富んだ手法で美術作品を作った人物として知られている。

ブロータースはベルギーブリュッセル近郊のサン=ジルで生まれ、そこで彼は「革命的シュルレアリスムグループ」に1945年から参加、そして、ジャーナリズム、映画、詩に手を出した。その後20年間を貧困の中、詩に取り組んだ。

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