Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

フラワーアーティスト

2010年の11月に「日々雑感」で紹介したニコライ・バーグマンデンマーク人のニコライ・バーグマンは、日本を拠点にして活躍するフラワーアーチスト。デンマークで花や園芸の学校で学んだ後、園芸植物の卸業者をしている彼の父の仕事の縁で来日。そのまま東京都内の園芸店やフラワーショップで働くことになった。

その後、約10年の間に彼は、コツコツと頑張る姿勢を学んだ。朝早くから休みもなく労働時間も長いが、仕事に集中する日本人のワーキングスタイルが彼の基礎となっている。夢じゃないかと思ったことも、コツコツ続けていけば実現する。今でも彼は「我慢する」という言葉は、辛いことではなく、夢につながる努力を表す言葉だと信じている。

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彼が日本で学んだもう1つのことは、「日本的な花の考え」。その象徴が枝ものだ。動きと流れがあり、空間を創りだす。「花を見せるために枝の流れを見せる」といった発想は、日本から学んだものだ。修業時代は花を使わず、枝や葉だけで形を作る練習もし、そして、色づかいもまた日本から影響を受けた。日本の美術や工芸の色合わせは渋く、ヨーロッパとは全く逆である。ヨーロッパでは、枝ものをフラワーアレンジのメインに使う習慣はないし、絵画や工芸でも数百年前から派手な色が多かった。日本の美意識は、ニコライ・バーグマンの花のスタイルに大きく影響した。

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