Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

パテック・フィリップ Part2

本日も「パテック・フィリップ展~歴史の中のタイムピース~」で展示された、伝統を継承しながらも技術革新を続ける「パテック・フィリップ」の珠玉の逸品を紹介する。

メキシコの第3代レグラ公が求めた時鐘機構を備えた懐中時計は、「パテック・フィリップ」の高度な技術を伺い知ることができる最高級モデル。クロノグラフムーンフェイズ、年次カレンダーといった機能は、その構造や製作の難しさから「複雑時計(コンプリケーション・ウォッチ)」と呼ばれている。また、永久カレンダー、トゥールビヨン、ミニット・リピーターなどの超複雑機構を備えている時計は「グランド・コンプリケーション・ウォッチ」とされ、最上級の技術を搭載したモデルとなっている。

f:id:pleasegoodtimes:20140122234438j:plain

これら複雑機構は、単体でも高度な技術を持つ時計職人のみが製作できるものだが、なかでも製作が難しいとされているのが時刻を鐘の音で知らせる時打ち機機能の「リピーター」と「ソヌリ」。「リピーター」は、任意の時間をレバー操作で知らせる機能を持ち、一方、「ソヌリ」は定時になると自動的に時刻を告げる機構を指す。「ソヌリ」には毎正時と15分を打つ「プチ・ソヌリ」、そして、毎正時と15分を告げ、15分毎に時間数も打つ「グランド・ソヌリ」がある。

この「リピーター」と「ソヌリ」機構を搭載している懐中時計のひとつが「レグラ公の懐中時計」。しかも、「リピーター」は1分単位の時刻も知らせることが可能な「ミニット・リピーター」であり、「ソヌリ」では、「プチ・ソヌリ」という、ともに超複雑な時鐘機構を備えている。

※続きはこちらでご覧ください。