スキンケア
桃井かおりや小雪、綾瀬はるかでお馴染みの「SK-II」のCM。「SK-II」は、「P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)」の子会社である「マックスファクター」が販売する化粧品ブランド。ドクター石井こと石井禮次郎がその開発に携わり、主に日本国内で製造しており、欧米やアジア各国でも発売されている。
基礎化粧品としては高価格帯の商品が多く、30代以上の女性を中心に支持を集めている。ちなみに、看板商品である化粧水の「フェイシャル・トリートメント・エッセンス」は150mlで16275円。
ちなみに、「マックスファクター」は1909年にロシアのボリショイ・バレエのビューティーアドバイザーであったマックスファクター1世がハリウッドに化粧品・演劇用品店を開店したのが始まり。マックスファクター1世は、ハリウッド映画の黎明期に美容アドバイザーとして活躍し、生み出した数々のメークアップ製品は映画スターに愛用され、広く知られるようになった。マスカラやリップブラシなど今では馴染み深い化粧品の多くは彼によって生み出されたものである。なお、「メークアップ」という言葉は、常に現状に満足できなかった彼の「Make Up(もっと美しい表情を)」の台詞が、後に「化粧する」という意味で使われるようになったものという。
余談ながら、2006年9月には中国広東省の輸出入検査検疫部門が日本から輸入された「SK-II」ブランド製品から、化粧品への使用が禁止されている重金属のクロムとネオジムを検出したと発表。これにより、中国広東省や上海市では本製品の返品を求める消費者が殺到し、「P&G」上海支社のドアが破壊されるなどの事態となった。
この発表に対し、「P&G」サイドは「適切な安全性基準および規制を順守している」と反論。指摘された物質については「配合はしておらず、もともと自然界に微量に含まれるものが混入した可能性はあるが、安全性に問題はない」との姿勢を堅持。この態度が「傲慢だ」などと報道され、世論がさらに感情的になるという悪循環に陥った。
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