Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

2014の資生堂

先日、資生堂の社長に140年超の歴史で初めて外部人材が就任したという報道があった。低迷が続くブランドを再生するため、日本コカ・コーラ元社長で実績を残した魚谷雅彦氏に託された。

奈良県出身の魚谷氏は同志社大卒業後、ライオン歯磨(現:ライオン)勤務を経て、コロンビア大学MBAを取得、36歳でフィリップ・モリス株式会社の食品事業部門であるクラフト・ジャパン(現:モンデリーズ・ジャパン)おいて日本における事業の統括責任者を務めた。その後、1994年に日本コカ・コーラ株式会社入社。入社来から一環してマーケティングという切り口でビジネスを推進した。

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日本コカ・コーラ入社後、魚谷氏は缶コーヒーの「ジョージア」の立て直しを任され、1週間後に決まっていたCM撮影を中止。キャンセル費用数千万円、そして、関係者各位へのお詫びに奔走する。その後、「男のやすらぎ」というコンセプトでブレイク前の女優飯島直子を起用したCMが大ヒット。3年で缶コーヒーシェアを10%増加に成功。

次にお茶カテゴリーとして「爽健美茶」の立て直しを任される。「はとむぎ、げんまい、つきみそう、そうけんびちゃ♪」今では懐かしいフレーズだが、日本のブレンド茶市場の72%のシェアを占めるようになった。

そして、紅茶カテゴリーとしては「紅茶花伝」のロイヤルミルクティー。さらには、社長代行として再びジョージアの広告。2000年から「ダウンタウン」を中心にした「明日があるさ」のCMをスタート。先の「男のやすらぎ」と違って前向きなメッセージを発信。時代の空気を掴んだ戦略が大ヒット。紅白出場など社会現象化まで引き起こした。

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