Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

エスモード

ファッションのプロになること、それ自体は難しいことではない。ただ、物を創造するには表現の目的という「知」の柱が必要である。プロの世界では、物づくりの柱となる考え方、概念、思想、主張、哲学、メッセージ等をコンセプトと呼ぶ。このコンセプトの違いが、スタイルの違いであり、ファッションブランドの特徴となって服や商品に具現化する。

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プロは独自の商品を作り、提供するために「誰の為に?」「何のために?」「何を?」「何処で?」「どの様に?」と、目標と最終用途を明確にする必要がある。まずは自分のコンセプト、世界観「知」の種を植え、芽を育てるトレーニングから始まる。

物づくりの柱となるコンセプトを育てつつ、「トレンド(流行)」が変わるファッション界では、毎シーズン、テーマを作り、新商品を創造する。デザイン表現、シルエット、色、素材、カッティングなどもテーマや時代によって当然変わってくる。多くのプロのアイデアの源となるのは、世界の文化、民族、アート、服飾の歴史、映画や建築、自然界などの知識。新しいアイデア作りとは、目的に応じて行う知識、情報の頭脳へのインプットと組み合わせである。

過去の情報やモノの融合であったり、現在と過去、異質なもの同士の新しい組み合わせなど、頭脳からのアウトプットだ。そのために、発想と創造の源となる知識の引き出しには、ファッションを学び始めてからプロになっても時間をかけて質と量の大きな蓄積の継続が必要となる。この仕組みがプロになっても想像力と表現力を生み出す強力なパワーになる。

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