Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

東西の展覧会

イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人であり、西洋美術史上のあらゆる分野に大きな影響を与えた芸術家のミケランジェロ・ブオナローティ

ミケランジェロ自身が本業と考えていた彫刻分野以外の作品は決して多くはないにもかかわらず、様々な分野で優れた芸術作品を残したその多才さから、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、ルネサンス期の典型的な「万能人」と呼ばれることもある。

f:id:pleasegoodtimes:20130529220453j:plain

ミケランジェロは、存命中から非常に優れた芸術家として高い評価を得ており、現在でも西洋美術史上における最高の芸術家の1人と見なされている。ミケランジェロが制作した絵画、彫刻、建築のいずれをとっても、現存するあらゆる芸術家の作品のなかで、もっとも有名なものの1つとなっている。長寿を保ったミケランジェロの創作活動は他の芸術分野にも及ぶ膨大なもので、書簡、スケッチ、回想録なども多く現存している。また、ミケランジェロは16世紀の芸術家のなかで、もっともその記録が詳細に残っている人物でもある。

ミケランジェロは、存命中にその伝記が出版された初めての西洋美術家であるという点でも、際立った存在といえる。伝記のうちの1つがジョルジョ・ヴァザーリの「画家・彫刻家・建築家列伝」で、ヴァザーリミケランジェロルネサンス期の芸術における頂点として絶賛し、その作品は何世紀にもわたって西洋美術界で通用するだろうとしている。

ミケランジェロは存命中から「神から愛された男 (Il Divino )」と呼ばれることすらあり、当時の人々からは偉人として畏敬の念を持って見られていた。ミケランジェロの作品に見られる情熱的で独特の作風は後続の芸術家たちの模範となり、盛期ルネサンスの次の西洋芸術運動であるマニエリスムとなって結実していった。

※続きはこちらでご覧ください。