クリスチャン・ラクロワ
ゴージャスで派手好きにはクリスチャン・ラクロワのファッションが好きな人が多い。色彩は強いピンク、真っ赤なものが多く見受けられ、デザインはいかにもラグジュアリーで、スパンコールやビーズをふんだんに扱ったものを好むデザイナーである。
クリスチャン ラクロワは、1951年5月16日にフランスの南部アルルのトランクタイユに生まれた。つまり、今日が62歳の誕生日。南部の文化であるジプシーの伝統や闘牛士の装飾的なファッションが、ラクロワのスタイルに影響を与えたようだ。モンペリエ大学卒業後、美術館の学芸員になるためにパリへ移り住み、そこでソルボンヌ大学、エコール・デュ・ルーブルで古典文学と美術史を学ぶが、その後はファッションの道に転向し、舞台衣装制作を志す。
1978年に「エルメス」入社。アクセサリーデザイナーを経て、1981年には「ジャン・パトゥ」のオートクチュールのチーフデザイナーに抜擢される。「ジャン・パトゥ」での活躍が認められて、1987年に「CFDA(The Council of Fashion Designers of America)」の最優秀外国人デザイナー賞を受賞。また、同年、1986年に発表したカクテルドレスのコレクションが認められ「金の指貫き賞(デ・ドール賞)」というオートクチュールの賞を受賞している。
その才能に惚れ込んだ「LVMH」グループの「フランス・ファッション界の帝王」と呼ばれるベルナール・アルノーのバックアップにより、1987年に自身のブランド「クリスチャン・ラクロワ」を立ち上げた。ちなみに、ベルナール・アルノーは、その冷徹かつ攻撃的な経営姿勢や買収を決断した企業・ブランドをことごとく手中に収めるさまから「カシミヤを着た狼」「ターミネーター」などの異名も持っている。
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