Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

GUCCIの社会貢献

社会貢献を積極的に行う企業も多い。「GUCCI 」もそんな企業の1つだ。東日本大震災への支援として、公益社団法人 日本ユネスコ協会連名が行う「東日本大震災 子ども支援募金事業」を支援してきた。1月末には、新たに「ユネスコ協会就学支援奨学金-GUCCI奨学生」として、福島県南相馬市の中学三年生57名に対し、3年間の奨学金支援を行うことを発表した。

ユネスコ協会就学支援奨学金」は、東日本大震災の影響で経済状況が悪化した岩手県、宮城県、福島県の3県で震災被害が大きかった家庭の小学生と中学生に対して給付される返還不要の奨学金制度。これまで、1736名の子どもたちに給付された。

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「GUCCI」は、2005年よりグローバル規模で、子どもたちの教育を支援する社会貢献活動を積極的に行っており、2011年3月の東日本大震災直後には、親会社である「PPR」の協力の下、東日本大震災の被災地への支援として「PPR」グループより、200万ユーロ(2億3000万円相当)が赤十字社へ寄付されたほか、「GUCCI」はチャリティアイテムを展開し、その売り上げ100パーセントを日本赤十字社へ支援している。

余談ながら、「PPR」は以前は「ピノー・プランタン・ルドゥート」という社名だったが、2005年に社名を変更して「PPR」とした。フランソワ・ピノーが設立したフランスの大手コングロマリット企業で、主に流通小売業とファッションブランドを運営。「PPR」はこれまで数々のファッションブランドを買収、またデザイナーへのバックアップを行っているが、買収で有名なところでは、1998年から1999年にかけて「GUCCI」の買収をめぐって「LVMH」と争い、結果的に「PPR」が「GUCCI」を傘下に収めた。

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傘下に置くブランドとしては、「GUCCI」を始め、イヴ・サンローランボッテガ・ヴェネタバレンシアガアレキサンダー・マックイーン、セルジオ ロッシ、プーマ、ブシュロンなどがある。2008年には、ジラール・ペルゴやジャンリシャールを傘下に抱えるソーウインドグループに資本参加(提携)し、これにより時計事業の強化を目指した。

ちなみに、ルイヴィトン、クリスチャン・ディオール、セリーヌベルルッティなどを傘下に持つ「LVMH」、カルティエ、クロエ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどを傘下にもつ「リシュモン」と「PPR」が世界のラグジュアリーブランド多数を抱える企業のトップ3である。

また、2012年には、「ユネスコ協会就学支援奨学金」へ、新たなチャリティアイテムの売り上げの全額を寄付するとともに、「GUCCI」と人間国宝で歌舞伎役者の中村吉右衛門氏との共同開催によるチャリティガラ「A Night to Support Children in Tohoku」を東京で開催し、一夜で約4000万円の寄付を集めたその全額を「ユネスコ協会就学支援奨学金」として寄付している。

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教育はすべての子どもたちにとって永遠の贈り物と考える「GUCCI」では、これまでにもチャリティアイテムの展開など様々な形で、社会貢献活動を積極的に行なっている。

そして、「GUCCI」は世界中の女性の地位向上にむけた新プロジェクトを発足。2月末にカリフォルニア州ロングビーチで開催された「TEDxWomen」の午餐の席上にて、少女と女性の「エンパワーメント(能力強化)」支援のための資金調達と意識の向上を目的として、「GUCCI」によって設立されたグローバルキャンペーン「CHIME FOR CHANGE(チャイム・フォー・チェンジ)」が発表された。

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「PPR」のCEOであるピノー氏を夫に持つサルマ・ハエック・ピノーが発起人となり、現在「GUCCI」のレディースライン、メンズライン、アクセサリーラインを統括するクリエイティヴ・ディレクターを担当しているフリーダ・ジャンニーニと歌手のビヨンセ・ノウルズ・カーターを共同発起人とする「CHIME FOR CHANGE」とは、世界中の少女及び女性のために発せられた声や訴えを1つの強い力として集結することを目的とし、教育、健康、公正の3つを重要な柱とし、世界中の少女および女性のために有効な変化をもたらせるよう、人々の意識を高め、それぞれに合ったプロジェクトでサポートすることを呼びかけていく。

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パキスタンの少女マララの教育を求める孤独な闘い、そして、インド、アイルランド、南アフリカ、アメリカを含む世界のいたる所で起きている女性への暴力を伝えるニュースに世界の注目が集まっている昨今、このプロジェクトに期待する声も多い。

発表当日、ビヨンセによる新しい音楽と共にビヨンセ自身がナレーションをしたショートフィルムを通じて、「CHIME FOR CHANGE」発足を表明。また、世界中の少女や女性たちにインスピレーションを与えるショートフィルム10作品の最初の作品として、ジョアナ・リッパーが製作・監督した「THE SUPREME PRICE」のハイライト版も披露された。

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「GUCCI」はこれまでにも、少女たちの教育を支援する7年間におよぶユニセフとのパートナーシップをはじめ、少女及び女性の問題支援に長年携わってきた経緯があり、トライベッカ・フィルム・インスティチュートとのパートナーシップによる「スポットライティング・ウィメン・ドキュメンタリー・アワード」や、ベニス国際映画祭とのパートナーシップによる「グッチ・アワード・フォー・ウィメン・イン・シネマ」など、女性を対象とした2つの映画賞を設立している。

なお、「THE SUPREME PRICE」は、ナイジェリアの民主主義活動家ハフサト・アビオラの物語で、2012年「グッチ・トライベッカ・ドキュメンタリー・ファンド」及び「スポットライティング・ウィメン・ドキュメンタリー・アワード」を受賞した作品である。

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今後は、コミュニティにむけて最新ニュースを届けていくとともに、3月下旬には、少女と女性の問題を世界のステージへと提起するグローバルなイベントについての重大な発表を予定しているという。

「GUCCI」なかなかやりおるなぁ~