Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

幽霊塔へようこそ展

「幽霊塔」は、1898年に発行されたアリス・マリエル・ウィリアムソンの小説「灰色の女/A Woman in Grey」をもとにした日本の翻案小説。「幽霊塔」にインスパイアされた著名人も多く、中学生の頃に「幽霊塔」を胸踊らせ読んでいた宮崎駿監督もその1人。今日の…

ペコちゃん

現在は「山崎製パン」の子会社である「不二家」は、「ミルキー」などで知られる老舗の食品メーカーであり、洋菓子店やレストランなどを全国でフランチャイズ展開している企業である。「不二家」の社名は、創業者である藤井林右衛門の「藤」と日本のシンボル…

サンドラの週末

好きな女優の1人に、フランス人のマリオン・コティヤールがいる。彼女は、2003年にティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」でハリウッドデビューを果たし、翌年公開の「ロング・エンゲージメント」では、第30回セザール賞助演女優賞を受賞した。先週か…

スペルガ/SUPERGA

元男子プロテニス選手のイワン・レンドルは、1980年代の男子テニス界に長らく王者として君臨し、男子テニスの歴史を通じて最も輝かしい黄金時代を築いた名選手の1人。レンドルは、その全盛期を前後して、前半はジミー・コナーズ、ビョルン・ボルグ、ジョン・…

ドゥ マゴ パリ祭

昔も今も世界の芸術・文化をリードする街、パリ。永きにわたってそれを支えてきたのは、知識人や芸術家が集い、議論を交わし、刺激しあう場であった「カフェ」の存在。なかでも、1884年にパリ6区のサン=ジェルマン・デ・プレに誕生したカフェ「ドゥ マゴ」は…

彼は秘密の女ともだち

パリ出身の映画監督・脚本家であるフランソワ・オゾンは、1990年に国立の映画学校フェミスの監督コースに入学。卒業後には「アクション、ヴェリテ」「小さな死」「サマードレス」など次々に短編作品を発表。高い評価を得て、「短編王」の異名をとった。1996…

ワールドトレードセンター

かつてニューヨーク市マンハッタン区のローワー・マンハッタンに位置していた商業センター「ワールドトレードセンター」は、5万人の勤務者と1日に20万人の来館者のあるニューヨーク最大のオフィス/商業センターであった。1WTCから7WTCまでの7つのビルによっ…

還暦のディズニーランド

2つのディズニーパークと3つのディズニーホテル、そして、1つの商業施設群で構成された、カリフォルニア州アナハイムにあるカリフォルニア ディズニーランド・リゾート」は、今年7月に開園60周年を迎える。その還暦を記念して、5月22日からスペシャルイベン…

スペイン宮廷 美への情熱

「プラド美術館(Museo Nacional del Prado)」は、スペインのマドリードにある美術館で、歴代のスペイン王家のコレクションが展示されている。立地条件に恵まれ、木々とマドリードの象徴的なモニュメントや場所に囲まれ、観光客が最も足を運ぶルートの1つで…

バレエ・ボーイズ

今年の1月31日から2月13日まで行われた北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル2015」で、日本初公開されたドキュメンタリー映画「バレエ・ボーイズ(原題 Balletguttene)」は、バレエ学校に通う3人の少年の4年間の成長の過程を追ったドキュメ…

スティーブ・ジョブズの映画

今までにスティーブ・ジョブズが描かれた作品は、アシュトン・カッチャー主演の「スティーブ・ジョブズ(原題: Jobs)」と、スティーブ・ジョブズ本人が登場する70分間のしゃべくり映像「スティーブ・ジョブズ 1995 ~失われたインタビュー~」がある。アシ…

Bonjour France!

在日フランス商工会議所が東京都内をフランス文化で染める祭典「ボンジュール フランス」を初開催する。在日フランス大使館をはじめ、数々のフランス・日本企業の協賛を得て、「ショッピング」「美食」「芸術文化」「ライフスタイル」をテーマに、5月16日か…

サプール/SAPEURS

昨年の12月にNHKのドキュメンタリー番組で取り上げられ話題を呼んだ、「世界一エレガントでかっこいいコンゴの男たち=「サプール(SAPEURS)」。「サプール」とは、コンゴ共和国の首都・ブラザビル郊外にあるバコンゴ地区を拠点にする、「オシャレで優雅な紳…

東信/あずま まこと

フラワーアーティストの東信(あずま まこと)は、21歳で福岡から上京後、花屋でアルバイトを始めたことから仲卸市場で働くようになり、独学で技術や知識を身につけた。23歳で麻布のスーパーの片隅に小さな花屋を開店し、その後、25歳で銀座のコマツビルに相…

認知症

先日、「ドラえもん」の声で知られる大山のぶ代さんが「認知症」を患っていることを、夫の砂川啓介氏が公表した。ある意味、ひじょうに勇気のいる行為である。「認知症」は、後天的な脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が不可逆的に低下した…

オーソン・ウェルズ

オーソン・ウェルズは、ハリウッドを代表する映画監督、脚本家、俳優である。1915年5月6日にウィスコンシン州ケノーシャで生まれ、子供時代の彼は、詩や漫画、演劇に才能を発揮する天才児であったが、傍若無人な性格で周りとの人間関係に問題があったという…

Dickies/ディッキーズ

テキサス州の小さなオーバーオール会社からスタートした「Dickies/ディッキーズ」は、共同創業者であり、従兄弟同士であるC.N.ウィリアムソンとE.E.ディッキーの2人が1922年に創業した。時代的にはアメリカ国中がアメリカンドリームの実現に向けて沸く真っ只…

クルマと家具 2

イタリアには上質でデザインのステキな家具をつくり続けているモダン・ファーニチャー・ブランドが数多く存在する。そのなかでも突出したデザインを提唱し続けているのが「ZANOTTA(ザノッタ)」だ。「ZANOTTA」最大の魅力は、インパクトのある卓越した美し…

マンガ文化

今や日本を代表するカルチャーの一端を担うまでに成長した「マンガ・アニメ・ゲーム」文化。時代や世相の変化、日々進歩するテクノロジーと共にそれらの作品も大きく変貌を遂げている。1989年から現在までの25年間に焦点を当て、日本のマンガ、アニメ、ゲー…

大阪都構想に思うこと

今度の日曜日は「大阪都構想」の是非をめぐり、大阪市民による住民投票が実施される。そして、賛成派、反対派のアピール合戦が、日々熾烈な争いを繰り広げている。今日の「Touch the Heartstrings」は、「大阪都構想」の住民投票について何となく個人的に思…

東京蚤の市

感性豊かな店主が集めた数多くの古道具、古家具、古書などの古き佳きもの。幾つもの古きものとの新しい出会い。どこかの国の名前も知らない人たちの、時間や思い出を共有した数多くの品々と、時を超えて偶然の出合いを果たす「東京蚤の市」。若葉がみなぎる…

プッチとラデュレ

その独特なプリント柄で知られる「エミリオ・プッチ」。多くのセレブに愛されているブランドだ。その創始者であるエミリオ・プッチは、1914年にフィレンツェで最も歴史と格式のある侯爵家に生まれた。ミラノ大学卒業後、アメリカのジョージア州アセンズの大…

子ザルの命名騒動

二転三転し、結局は「シャーロット」という名前に落ち着いたサルの赤ちゃん。こんなど~でもいいような話題に世界が巻き込まれた感じである。そもそも、高崎山自然動物園で5月6日に誕生したばかりの赤ちゃんザルに「シャーロット」と名付けたと発表したこと…

クルマと家具

今年の「ミラノ・サローネ」で話題になったのは、イタリアの「Formitalia(フォルミタリア)」と「アストン・マーティン」がコラボしたラグジュアリーな家具。その新作コラボ家具は「アート オブ リビング ラグジュリーコレクション」と名づけられ、「アスト…

ベテランと新人

先月公開されたウディ・アレン監督の最新作「マジック・イン・ムーンライト」は、美人占い師と魔法や超能力など一切信じないリアリストの魔術師が主人公。頭が固くて皮肉屋のイギリス人男性スタンリーは、中国人に扮装し華麗なイリュージョンで喝采を浴びる…

過酷な旅

何か大きな悲しみや苦悶があると、女性は自分探しの旅に出るようだ。近日公開予定の女性の1人旅を扱った2本の作品がある。1人旅といっても、ふらりと京都へ向かうものではないし、北に向かって「あれが龍飛岬ね」と感傷に浸るものでもない。今日の「Touch th…

エールフランス 2

昨年、「エールフランス」は、ファーストクラス「ラ・プルミエール」の新たな客室を発表した。長距離線フライトでより高品質なサービス・プロダクトを提供する「ベスト・アンド・ビヨンド(最高のその先へ)」の一環で、構想は「エールフランス」、製造は「B…

エールフランス 1

「エールフランス」は、ヨーロッパでは1位、世界では4位の規模の航空会社。「エールフランス」が産声を上げたのは1933年10月にフランス国内外路線を運航していた4社を統合する形で設立された。設立当時より世界各地にあるフランスの植民地を中心に巨大な路線…

脳内が舞台

ヒロイン役の石原さとみの小悪魔っぷりが話題を呼んだテレビドラマ「失恋ショコラティエ」の原作者である水城せとなが、「Cocohana」で不定期連載中の少女漫画が原作の映画「脳内ポイズンベリー」は、5月9日に公開される一風変わったラブストーリー。何を考…

蔦屋書店の戦略

先月、リニューアルオープンした大阪・梅田の「ルクア1100(ルクアイーレ)」。そして、約1ヶ月遅れの5月8日には、西日本初出店「蔦屋書店」がオープンする。約1200坪のライフスタイル提案型書店として多くの期待が集まっている。「蔦屋書店」を運営する「カ…