Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

おでん

この季節、何となく食べたくなるのが「おでん」。

f:id:pleasegoodtimes:20180216051237j:plain

「おでん」は元々、田楽を意味する女房言葉。田楽、味噌田楽は室町時代に出現した料理で、種を串刺しにして焼いた「焼き田楽」のほか、種を茹でた「煮込み田楽」があった。江戸時代になって「おでん」は「煮込み田楽」を指すようになり、「田楽」は「焼き田楽」を指すようになった。

上方では、田楽が「お座敷おでん」として客座敷に出されるようになったが、種を昆布だしの中で温めて甘味噌をつけて食べる「焼かない田楽」と区別するために「関東炊き/関東煮(かんとだき)」と呼んだ。その後の関東煮は、昆布・クジラ・牛すじなどでダシをとったり、薄口醤油を用いたりと、関西風のアレンジが加えられていった。これを「関西炊」と呼ぶ人もいる。大坂の天満ではタコを甘辛く煮たものが人気となっており、これを「関東煮」と呼んでおり、「おでん」に対する関東煮の語源については「かんとうふ煮」説や中国広東の煮込み料理に由来する「広東煮」説もあるが定かではない。

※続きはこちら