Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

古代アンデス文明展

南米大陸の太平洋岸に展開した時間的にも空間的にもあまりに巨大で複雑な文明の全体像を、私たちはまだほとんど知らないものである。時間的には先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼすまでの約15000年間、空間的には南北4000km、標高差4500mに及ぶ広大な地域で、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多種多様な文化が盛衰を繰り返した。

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これらの文化の魅力と個性を紹介してきたのが、1994年に「国立科学博物館」で開催された「黄金の都 シカン発掘展」に始まり、2012年「インカ帝国マチュピチュ『発見』100年」まで約20年にわたり5回の展覧会が全国22都市、53会場で開催され、400万人以上を動員したのが「TBS アンデス・プロジェクト」。

現在、上野の「国立科学博物館」で開催中の「古代アンデス文明展」は、「アンデス・プロジェクト」の集大成といえる決定版で、ナスカの広大な地上絵や、マチュピチュなど広範囲を統治したインカ帝国など、幾つもの文化が連なり、影響を与え合う中で育まれた神々の神話や儀礼、神殿やピラミッドを作り上げる優れた技術、厳しくも多彩な自然環境に適応した独自の生活様式などのスペクタクルでユニークなアンデスの文化を、約200点の選び抜かれた貴重な資料よって明らかにする。

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