Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

オディロン・ルドン展

19世紀~20世紀のフランスの画家オディロン・ルドンは、1840年ボルドーに生まれ、本名はベルトラン・ジャン・ルドン。父ベルトラン・ルドンの名からもらい命名されたが、母マリーの通称「オディーユ」に由来する「オディロン」の愛称で呼ばれ、自他共に終生この名で呼んだ。

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裕福な家庭であったが、生後2日目にボルドー近郊のペイルルバードへ里子に出され、11歳までの少年期を寂しい田舎の地で親元を離れて過ごしたとされており、病弱で内向的な子供だったという。子供の頃から絵を書き始めるが、父親の意向もあって建築家となるべく「エコール・デ・ボザール」の試験を受けるが不合格となり、建築の道は諦めることになる。ちなみに、弟のガストン・ルドンは後に建築家となった。

20歳の頃植物学者アルマン・クラヴォーと知り合い、顕微鏡下の世界に魅せられるようになる。後にルドンがクラヴォーに捧げ制作した初の版画集「夢の中で」には植物学の影響が見られ、その頃から当時の生理学や科学が投げかけていた疑問・問題意識である不確かな夢や無意識の世界に踏み込んだ作品を多く発表した。

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