Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

モランディ

1890年にボローニャに生まれたジョルジョ・モランディは、20世紀前半に活動したイタリアの画家で、20世紀美術史において最も重視される画家の1人である。

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さまざまな芸術運動が生まれては消えていった20世紀において、モランディは独自のスタイルを確立し、静物画を中心にひたすら自己の芸術を探求した画家であった。初期には未来派や形而上絵画の運動に近付いたこともあったが、生涯にわたって特定の画派や運動に深入りすることなく独自の道を歩んだ。

彼はその生涯のほとんどをボローニャボローニャ近郊にあるアペニン山麓の村避暑地グリッツァーナで過ごした。絵画研究のためにローマやフィレンツェを訪れることはあっても、イタリアを出ることはほとんどなく、1956年のパリ旅行が最初の外国訪問であった。モランディは、ボローニャのフォンダッツァ通りにあるアトリエの薄暗い部屋に閉じこもり、卓上静物と風景という限られたテーマに終生取り組んだ。

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