Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

新印象派 光と色のドラマ

1874年に第1回のグループ展を開催した印象派の画家たちは、光や色彩を目に映るままに生き生きと描き出した。モネやカミーユピサロら主要な印象派の画家たちは、絵具を短い筆触で画面に置くことで色彩の明るさを実現し、揺らぐ水面や刻々と移り変わる光を捉えた。

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こうした印象派の作品は、画家を志し始めた若いスーラやシニャックら、後に新印象派と呼ばれる画家たちに大きな影響を与えた。また、すべての印象派展に参加したピサロは、早くから彼らの新しい技法の可能性を認め、1885年頃には自らも点描技法を用いた作品を制作した。そして、このピサロの勧めで、スーラ、シニャック1886年に開催される最後の印象派展に参加することになる。

1886年5月に開幕された「第8回印象派展」に、ベルト・モリゾピサロは参加したものの、モネ、ルノワールなどの主要な印象派の画家たちは出品せず、かわってスーラの記念碑的大作 「グランド・ジャット島の日曜日の午後」をはじめとする点描技法による作品が大きな注目を集めた。そして、美術批評家フェリックス・フェネオンは、この新しい表現を「新印象主義」という言葉を用いて評した。

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