Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ヨコハマトリエンナーレ2014

森村泰昌がアーティスティック・ディレクターを務める現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」が、横浜美術館と新港ピアを主会場に8月1日から11月3日まで開催される。

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森村は1985年にゴッホの自画像に扮したセルフポートレイト写真を発表して以来、一貫して「自画像的作品」をテーマに、美術史上の名画や往年の映画女優や20世紀の偉人達などに扮した写真や映像作品を作り続けており、世に良く知られた西洋の名画になりきるにあたり、絵の構成や背景の物などに至るまで詳細なリサーチを重ね、ライティングやフェイスペインティング、合成やCGなども利用して人物配置、色調、光の位置なども再現。

1枚の写真のなかに人種・民族・ジェンダーなどの問題、そして、作家や美術に対する愛情や美術史の過去から現在に至る研究の積み重ねによって、画集などのコピーを通じてよく知っている作品のイメージに対する揺さぶりを提起する。

世界的に知られたオリジナルの作品のイメージや、作品内の小道具を代用する大量生産のまがいものやローカルな産品を、彼自身の肉体が入り込む1枚の写真に統合することで、互いの距離をゼロにする。オリジナルとそのコピーが混在し、消費されている現在を表現している作家といえる。

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