Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ラウル・デュフィ

ラウル・デュフィは、ピカソマティスなどとともに20世紀前半にフランスで活躍した画家である。「色彩の魔術師」といわれるデュフィは、明るい色彩と軽快な筆捌きで描く独自のスタイルを駆使し、彼の手によって描き出される南仏の街や社交界といった近代生活の諸相は、華やかさや軽やかさを湛え、今もなお多くの人々を魅了する。

アンリ・マティスに感銘を受け、彼らとともに「野獣派(フォーヴィスム)」の一員に数えられるが、その作風は他のフォーヴたちと違った独自の世界を築いている。デュフィの陽気な透明感のある色彩と、リズム感のある線描の油絵と水彩絵は画面から音楽が聞こえるような感覚をもたらす。

また、本の挿絵、舞台美術、多くの織物のテキスタイルデザイン、莫大な数のタペストリー、陶器の装飾、「VOGUE」誌の表紙などを手がけ、多くのファッショナブルでカラフルな作品を残している。

20世紀フランスを代表するラウル・デュフィの往年の作品が紹介される回顧展「デュフィ展」が、東京「Bunkamura ザ・ミュージアム」で6月7日から7月27日まで開催されている。なお、その後は大阪、名古屋で開催される予定だ。

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