Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

山種美術館

山種美術館」は、山種証券(現SMBCフレンド証券)の創始者である山崎種二が個人で集めたコレクションをもとに、1966年7月、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館。

現在は公益財団法人「山種美術財団」によって管理・運営されおり、長期間の展示に弱い日本画を管理し、定期的に企画展を開催している。その所蔵品は日本画だけにとどまらず、古画、浮世絵、油彩画なども含まれている。岩佐又兵衛「官女観菊図」、椿椿山「久能山真景図」、竹内栖鳳「班猫」、村上華岳「裸婦図」、速水御舟「炎舞」「名樹散椿」の6点の重要文化財酒井抱一「秋草鶉図」などの重要美術品を所蔵。

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また、120点の御舟コレクションや、川合玉堂の作品も70点を数え、「鳴門」「醍醐」など戦後の院展出品作の大半を含む、135点の奥村土牛コレクションでも知られている。横山大観「作右衛門の家」「心神」、下村観山「老松白藤」、上村松園「砧」、鏑木清方「伽羅」、小林古径清姫(8面連作)」、安田靫彦「出陣の舞」、前田青邨蓮台寺の松陰」、川端龍子「鳴門」、村上華岳「裸婦図」、東山魁夷「年暮る」などは、近代日本画を語る上で重要な画家たちの作品と言える。

山崎種二は「絵は人柄である」という信念のもと、横山大観上村松園川合玉堂ら当時活躍していた画家と直接交流を深めながら作品を蒐集し、奥村土牛のようにまださほど知名度は高くなくとも将来性があると信じた画家も支援した。そして、「世の中のためになることをやったらどうか」という横山大観の言葉をきっかけとして、美術館を創設するに至った。

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