Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

キネティック・アート

キネティック・アート(kinetic art)」とは、動く美術作品、または動くように見える芸術作品の総称。物理的な意味で実際に「動く作品」の場合、その動力源としては自然の力(風や水流など)によるもの、また、電力や磁力によるもの、そして、人力によるものなどさまざまである。ときには鑑賞者が動かすことを求められる作品もある。作家によって計算された動きが再現される作品もあれば、自然の風力を応用したアレクサンダー・カルダーのモビール作品に顕著なように、計算不能な偶発的な動きを採りこんだものもある。

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動く作品の場合は立体作品(彫刻)となるが、「動くように見える作品」の場合は平面作品でもありうる。それらの多くは人間の錯視作用が綿密に計算された作品であり、本来は静止画であるはずのものが動いて見えたり、律動を感じたり、点滅が見えたりする。

なお、錯視の知覚心理学的なメカニズムにもとづいて、特殊な視覚的な効果を与えるよう計算された絵画作品のジャンルを「オプ・アート」と呼び、広い意味での「騙し絵(トロンプ・ルイユ)」の一種であり、今日では「トリックアート」と呼ばれる事も多いが、「オプ・アート」は原則として抽象作品である。エッシャーの平面充填や不可能図形のような具象性を残した作品は、通常、「オプ・アート」とは呼ばれない。

ちなみに、「オプ・アート」とは正確には「オプティカル(光学的な、optical)・アート」と記されるべきものだが、「ポップアート(pop art)」と語感が揃うこともあって、「オプ・アート」の方が好まれる傾向にある。なお、1964年のタイムが「オプ・アート」を活字にした最初とされている。

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