Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ダイアナ

現在公開されている「ダイアナ」は、1997年にパリで交通事故に遭い36歳の若さで急逝したダイアナ元英国皇太子妃の晩年の2年間に焦点を当てられ、ダイアナが心から愛した男性との恋と彼女の真の自立が描かれている。

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夫のチャールズと別居して3年、2人の王子とも離れ、寂しく暮らしていたダイアナは優秀な心臓外科医ハスナット・カーンと出会い、自分を特別扱いしない彼に惹かれ、心から尊敬できる相手として積極的に交際するようになる。

離婚後もその言動のすべてがゴシップ紙を賑わせるダイアナは、王室を離れても大きな影響力を持つ自分自身の立場を利用して、地雷廃絶運動などの人道支援活動を世界にアピール。また、人間として自立していく一方で女性としての幸せを追い求めた。

しかし、ダイアナの真剣な恋がメディアによって壊されていく残酷さと悲惨さがスクリーンに映し出され、恋に夢中になる女性の脆さが晒される。

人間としてのダイアナの魅力を徹底にリサーチして役作りに臨んだナオミ・ワッツの熱演と、濃いアイメークで視線の強さをアピールした表情やダイアナとそっくりに作り込まれたルックスが話題の1つになっている。

「世界中が私を愛している。でも誰もそばにいてくれない」と叫ぶダイアナの姿が悲しくも印象的で、人道支援で世界を駆け巡る心の強さと、ある意味「愛に飢えた」女性の悲痛の叫びが観客の心を揺さぶる。

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