Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ザハ・ハディド

「スチュアート・ワイツマン」の新コンセプトショップが、先月、ミラノの世界的ショッピング地区ヴィアサンタアンドレアにオープン。幾何学的で多層構造のショップデザインは、人間工学の考えに基づかれたもの。モジュール式ディスプレイは靴のショーケースの役割も担い、イスとして使用も可能。曲線的なイスと自立式のディスプレイは、ボート製造時に用いられる技法を使い、ローズゴールド色のグラスファイバーで作られている。「GRC(ガラス強化繊維セメント)」製の石壁と天井は、強固でありつつも繊細な曲線を描いている。

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このコンセプトショップは、「スチュアートワイツマン」の100店舗目のショップとなる。オープニングイベントには、ブランドの広告塔を務めるケイト・モスやオリビア・パレルモなどのセレブリティが来場。当日公開されたケイト主演のソーシャルフィルムは、公式サイトでも鑑賞できる。

コンセプトショップのデザインを手掛けたのは女性建築家のザハ・ハディド。政治家でリベラル系政党の指導者だった父を持つ彼女はイラクの首都バグダード産まれ。建築に対する関心はイラク南部に残っているシュメール文明の遺跡を訪れたときに芽生えたという。

イラクでサダム・フセインが権力を握ると彼女の家族はイラクを脱出。1972年にザハ・ハディッドは渡英し、ロンドンの「私立建築学校英国建築協会付属建築専門大学(Architectural Association School of Architecture:AAスクール)」で建築を学んだ。1977年に卒業するとAAスクールでの教師でもあったオランダ人建築家のレム・コールハースの設計会社「Office of Metropolitan Architecture(OMA)」で働き始め、1980年に独立して自分の事務所を構えた。

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