Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ピーターラビット

世代を超えて、世界中の人々に愛されている「ピーターラビット」は、ビアトリクス・ポターの児童書に登場する主役キャラクターであり、シリーズ作品の総称にもなっている。

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作者であるビアトリクス・ポターは1866年ロンドンに生まれた。裕福な家庭に育った彼女は毎年夏になると湖水地方を訪れ、森や野原で野生の動物をたくさんスケッチした。その中から誕生したのがピーターラビットと仲間達の世界。

1893年9月4日にビアトリクス・ポターが友人の息子である5歳の少年ノルに宛てた「絵手紙」が原型となり、1902年には初の本「The Tale of Peter Rabbit」が出版された。ピーターラビットシリーズの累計発行部数は全世界で1億5000万部を超え、日本の福音館書店版は1200万部が発行されている。また、第1作の「ピーターラビットのおはなし」の発行部数は全世界で4500万部を超える。

余談ながら、1971年にバレエ映画「ピーターラビットと仲間たち/ザ・バレエ」として映画化され、出演は英国ロイヤル・バレエ団。そして、振付はフレデリック・アシュトン。「ピーター・ラビット」をはじめとするキャラクター達が、精巧なマスクと衣装に再現され、華麗にバレエを舞いながらメドレー式に5つの物語を追う。絵本の世界は全てバレエで構成され、全体を通してセリフや解説が一言も出てこない異色の映画である。本国イギリスでは大ヒットし、以後は舞台作品として英国ロイヤル・バレエ団の定番レパートリーの1つとなっている。なお、日本では1978年に公開され、2003年にDVD化されたが、現在は廃盤となっている。

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